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【進撃の巨人】trapezium【リヴァイ】

第3章 ♢地下街♢





「………」


起きる時間だ、と体内時計に知らされ
怠そうに起き上がるリヴァイ
リアが立体起動をある程度使いこなせる様になり
リヴァイは今まで通り仕事をすることが増えた
昨日も夜遅くまで依頼をこなしていたのだ

今まで通り、といったが今まで通りでない事が1つあった
人殺しの任務は何故か全て断っている
人一倍腕が立つリヴァイにそういった依頼は後を絶たずにある
そしてその報酬もかなりの物だ

実際リヴァイも自分が何故人殺しをしたくないのか
イマイチ自分自身の気持ちが分からなかった
依頼を受けるたびに出てくるのリアの顔
人を殺めたという過去は変わらないが
どうしても彼女のいるところでそういったことはしたくないと思った

「…チッ。めんどくせぇ」

この感情が何なのかリヴァイは分からない


だが人殺し以外の依頼も絶えずリヴァイ達のところにやってくる為
それを捌いていけば充分生活できる

リアが来る前まで立て続けに人殺しの依頼をこなしていたことから今は更に余裕もある為
今日はリアも連れて地下街の行きつけや
通るべきではない裏路地などを教えがてら出かけることにした

そう思い立ち上がると足早にリビングに向かう
この基地には広くはないが1人1人部屋がある
だが皆大体リビングで過ごす事が多い

ーフワッ

リビングに近づくと桜の香りが鼻を掠めた
だが更にもう一つとても落ち着くが
また嗅いだ事のない香りがした

不思議に思いリビングの扉を開けると

お茶を入れているリアの姿があった

「あ、おはようリヴァイ。…昨日遅かったんでしょ?こんな早起きして大丈夫?なんか心なしか隈が更に濃くなった気がするけど…」

「そんなことより…この香りはなんだ?」

心配するリアを他所に
リヴァイは兎に角香りの正体が気になった

そんなリヴァイを見て、そんなことって…と言いながら
リアは手に持っていたポットを上にあげた

「桜じゃないなら…これかな?」

リヴァイは香りに敏感だね
と笑いながらリアが言った






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