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【進撃の巨人】trapezium【リヴァイ】

第3章 ♢地下街♢





「今日は何にしようかな〜」

立体起動の練習を終え
夕飯の支度をするリア
イマイチ料理の不得意な3人にとって
進んで作ってくれる彼女は救世主だった

「パスタ!」
「パンとスープ!」
「オムライス」

要望を言うことは達者な3人
リヴァイに至っては毎日オムライスと言う
ここに来てから丁度卵を沢山手に入れた時に
オムライスを作ったが余程気に入ったのだろうか

「私は和食が食べたい…」

ボソッと心の声が出てしまった

この世界にはどうやら海が無いようで
海水魚や海藻などは手に入らない
川はあり魚がいるようだが
地下街で売られていたことはないようだ

初めて海の話をしたら3人ともポカンとしていた

そして常に食糧難なようで
元の世界での当たり前は通用しない
地上ならまだしも地下街となると
それは更に酷いそうだ

「ん〜まぁミートソースみたいのなら作れそうかな」

ミートなんて無いが豆などで代用しよう
今日ある材料で作れそうなのはそれくらいだ

「いやったー!!!」

イザベルは大声をあげ飛び跳ねる

「何か手伝うことはあるか?」

煩いとイザベルの頭をペシッと叩いてから
ファーランが聞く

「それじゃあこの野菜達切ってくれる?」

リアは用意した野菜を指差し
パスタを茹でる為にお湯を沸かす

そんな様子を見ながら椅子に座り
新聞を読んでいたり立体起動装置の整備を
しているのがリヴァイの常だ

トントンと軽快に野菜を切る音と
グツグツとお湯が沸く音
俺も手伝う!とリア達の間に
割って入ろうとするイザベルを
急いで止めるファーランとリア

そんなやり取りを遠目で見ながら
思わず口元が緩むリヴァイであった



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