第3章 ♢地下街♢
こちらの世界にきて1週間
ここで暮らしていく為には
まず掃除と立体起動だと言われた
掃除に関してはかなり厳しいぞと脅されたが
元々好きだった為意外とすぐ合格を貰い
リヴァイから立体起動装置を貰った
だが練習しようにも使い方が分からず
リヴァイに聞いてみると
「…感覚だ」
としか言ってくれず
イザベルに教えてもらうと
「バシュッと!ザクッと!だぜ!」
と効果音と身振り手振りのみで参考にならず
もうあなただけしかいない!
とファーランに懇願すると
仕方ねぇなと言いながら優しく教えてくれた
ファーランの教え方は分かりやすく
上手く扱えればとても褒めてくれるし
毎日の練習がとても楽しかった
「リア…すげぇな、もうほとんど使いこなしてる」
「……」
ファーランに教えてもらいながら
練習すること5日間
持ち前の運動神経と鍛えていた身体に
抜群のセンスでリアはもう
調査兵団の一般兵士並みに使いこなせていた
リア達を少し離れたところから
観察していた2人は
そのあまりにも早い上達に驚いていた
「もう俺から教えることは何もないぜ!リアお前ってばすげーんだな!」
ファーランもリアが毎日
腕を上げていくことに驚いていた
このまま上達していけばもしかしたら
リヴァイのように扱えるかもしれない
そう思い褒め称えると
「え!本当?ファーランってばホントに褒め上手だよね〜」
嬉しそうに照れ笑いするリア
まだ彼女がこの世界に現れてから
1週間程しか経っていないが
まるでずっと一緒に過ごしてきた
仲間のような雰囲気が2人の間を漂う
自分はこんなにも警戒心のない男だったか?
と苦笑するが満更でもなく
「本当のことを言ってるだけだ」
と優しくリアの頭を撫でた