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【進撃の巨人】trapezium【リヴァイ】

第10章 ♢副兵士長♢





次の日早速人事が発表された

調査兵団内は大きな変更に
騒ついていたが批判の声は一切無かった

分隊長以上の兵士には
それぞれ個室と執務室が用意され
リアはようやく痛みが取れた足を撫でると
少し前にやっと整理できたイザベルの遺品を持ち
新しい自分の部屋に引っ越した

「…個室最高」

広々したスペースに
部屋に備え付けられているシャワー室
怠い時大浴場に行くのがストレスだった
リアは喜びで顔が緩んだ
その瞬間


ーガタンッ


突然聞こえた大きな物音に
思わず緩んでいた顔が引き締まる
…隣から聞こえた?
隣の部屋はハンジとリヴァイ
リヴァイの部屋の方から聞こえた気がした

「何か落としたのかな?」

そう思ったがなんだか気になってしまい
行ってみることにした


ーコンコン


「おーい、リヴァイ?リアだけど」

…返事はない
どうしたんだろう?
入ってみてリヴァイが居なかったら
それはそれで怖いが…
そう思いながらドアノブを回すと


ーガチャ


鍵はかかっていない

恐る恐る中に入ると

「リヴァイ!?」

リヴァイが床に倒れていた

急いで身体を起こそうとするが
異変に気づいた

「凄く熱い…リヴァイ?しっかりして!」

恐らく高熱により倒れたのだろう
彼と出会ってから怪我の治療はした事があったが
体調不良になった姿は見た事が無く焦る

「…っ…」

うなされているが
なんとか意識はあるようで
リアの手を握り返した

「今すぐお医者さん呼んでくるから!」

ぐぅたりしているリヴァイを全力で持ち上げ
なんとか布団に寝かせると
急いで部屋を飛び出た



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