第3章 伊達姿六侍
丈瑠と私がいつものように稽古をしていたら隙間センサーが鳴った。
彦「殿、姫外道衆の出現ですぞ!」
『丈瑠行くよ!』
丈「あぁ……ってお前が仕切るな!」
私達が現場に駆け付けると男の子が襲われかけていた。そこに丈瑠が獅子折神で攻撃した。ナナシが怯んだ隙にじぃが男の子を安全な場所へ避難させていた。黒子さんが投げた煙幕の中で私達は変身した。じぃが長ーい前置きを言ってる途中で丈瑠が遮った。
丈「じぃ、長い」
『彦馬さん長いです』
そして、私達はナナシと戦い始めた。
『確か、ここでオープニング曲が流れるんだよな』
私がぼんやりしているとナナシが襲ってきた。
『うわっ、危ないじゃん!えーい』
丈「油断してるお前が悪い」
ムッとしながらナナシを倒した。
彦「殿!姫!お見事でしたぞ!じぃも全身全霊でお育てし稽古したかいがあるもの」
私と丈瑠は黒子さんが用意した手ぬぐいで汗を拭いた。
彦「いや、しかしながらヤツの目覚めが近いかと。ここは先手をうち、シンケンジャー結集のご決断を!」
丈「その話はいい!」
彦「いや、外道衆をあなどってはなりませんぞ!いずれお二人では手におえぬ日が必ず来ます。その時のために育てられた侍が四人。忠義の家臣として戦う日を待っております」
そう言われて私達はお茶を飲み干した。
丈「とにかく!俺達二人でいい!だいたい忠義とか時代錯誤なんだ!帰る!行くぞ!」
『ちょっ、ちょっと丈瑠!』
丈瑠は私の手を引っ張って屋敷に帰っていった。
屋敷に帰って丈瑠と一緒に獅子折神と鶴折神で戯れていると彦馬さんがやって来て、アヤカシが現れたと言ってきて侍達を集合させると言ってきたが丈瑠が止めた。
丈「待て!俺ら二人でやるって言っただろ!」
『丈瑠、いつまでも意地張ってないで侍達を集合させようよ。そりゃ、会ったことも無い人達を戦いに巻き込ませたくないのは分かるけど!いつまでも二人じゃいつかは限界が来ちゃうよ』
彦「姫の言うとおりですぞ!それに殿、父上のお言葉をお忘れか?」
そう言って丈瑠を説得し、矢を放った。放ち終わると畳を叩くと中からショドウフォンが4つ出てきた。私と丈瑠で2つずつ持ち屋敷の玄関に出た。丈瑠はショドウフォンで馬の漢字を書いたら白い馬が出てきた。私も書こうとしたら丈瑠に止められた。