第2章 プロローグ
彦馬さんの手には巻物とショドウフォンがあった。
丈「じぃ、何故ショドウフォンが?それにその巻物は?」
彦「この巻物は父上様がこのじぃに預けたものでございます。巻物によると父上様がアヤカシが復活する前に未来から来た娘が来て、大変役に立つと書いてあります」
(女神様ってそういう設定にさせてるんだ)
丈「未来から来ただと!そんなこと信じられない!」
彦「でも、巻物にはそう書いてあるんですが」
丈「アヤカシが来ても俺一人で戦うんだ」
そう言って丈瑠は部屋を出ていった。
『あ、あと、その筆みたいなのは?(一応知らないふりしとこう)』
彦「はっ、ひ、姫、先ほどの御無礼をお許しください」
彦馬さんは頭が地面に付くぐらいの勢いで土下座した。
『も、もう良いですから頭上げてください』
彦「いえ、このじぃ姫に無礼を申し上げたのでそう簡単に上げられません」
(どうしよう)
丁度良い時に丈瑠が帰って来た
丈「じぃ何をしている」
彦「姫に御無礼を申し上げたので」
丈「姫?」
彦「はい、そちらに居る方です」
丈「こいつがねぇ」
『(うわぁ、丈瑠にジロジロ見られてる///)あ、話は戻しますけどさっきの筆みたいなのは?』
彦「姫、ショドウフォンと申し上げても宜しいんですよ知っているのでしょ?」
『ど、どうしてそれを?』
彦「先ほどの手紙に書かれておりました。未来から来ていて殿とじぃの事を知っていると」
丈「おい、何故俺達を知っている」
『それは……。』
私は、未来から来ていてシンケンジャーが私が居た世界ではテレビで放送されている事を話した。
丈「信じられんな」
彦「殿!姫が嘘を言うはずが無いですぞ!」
『あ、証拠ならあります』
丈「何?」
私は、携帯を出しシンケンジャーの動画を見せた。
丈「俺が居る!」
彦「おぉ、確かに殿ですぞ!殿、これでもまだ姫を疑いますか?」
丈「ぐっ……。分かった、信じよう」
『良かった』
丈「ただし、俺は、厳しいぞ」
『覚悟してます。あ、私、傍田紀保です』
丈「俺は、志葉丈瑠」
こうして私は、シンケンホワイトとして丈瑠と稽古を始めた。