第2章 夏目くん。
足元にあった適当な小石に狙いを定めて、
“スコッ”
ひと蹴りした。すると...
「ん?」
小石が転がっていく先に、
夕陽をバックに綺麗な顔立ちの青年が
私達と同じ..高校生用の制服を着て佇んでいた。
私は、その青年を知らない。
(村の人じゃないよね(・・;)
学校にも、もちろんいない子だし..
誰??)
とりあえず、
二人きりしかいない農道で
スルーして先を進むのはさすがに出来ないので..
「こんにちわ(^-^)」
できるだけ明るい声で挨拶をした。
?
「..(¬_¬)..」
だけど?さんは、まったく反応しない。
(もぅっ(# ̄З ̄))
とりあえず挨拶はしたから、
私は“その青年の横”を通り過ぎようとした
その瞬間...
?
「哲二の家はどこだ?
..いや...違うな...
どこだ?ではなく連れていけ(¬_¬)
ほれ、さっさと。」
青年は偉そうな態度と口調で、
私に命令してきた。
(目上の人だったらまだしも、
見た感じ同い年くらいなのに...
なんか偉そうだなぁ(・ε・` )
って言うか...哲二って、
私のお父さんだし( ・ε・)んん???)
「は、はぃ..
ご案内しますけど..(;゜∀゜)..」
?
「(¬_¬)..フンッ..」
安心したのか、
?は更にそっぽ向いてしまった。
(なんなんだろう、この人..(ー_ー;))
哲二の娘だと明かさないまま、
自宅へ向かう。