第1章 恵まれた男
「っ、も・・・無理だよぉっ!イきたいのっ!もう我慢出来ないよぉ!」
あまりに度重なる寸止めに、遂には本格的に泣き出してしまう梨那。そんな彼女を見下ろしながら、真羅は酷く満足気に笑いながら尚もゆっくりと彼女のナカでバイブを抜き差ししていた。
「へぇ、梨那はじゃあどうしてほしいんだ?」
「イかせて、もうイかせてほしいの!」
泣き声混じりにそう懇願する梨那の頰に手を添えて、流れる涙をゆっくりと舌で絡め取ると、真羅は彼女の耳元に唇を寄せて囁いた。
「違うだろう?ちゃんと言わないと、ずっとこのままだ。」
にちゃり、とナカから引き出されたバイブが粘着質な音を立てて、再び彼女のナカにゆっくりと埋まっていく。それだけでもイってしまいそうな刺激にまで高まっているのに、どうしてもあと一歩が足りない。
「くだ、さい・・・真羅くんの、熱くて硬いの、梨那のナカに欲しいのっ!お願いしますっ!ご主人様ので梨那の奥いっぱいツいて下さい!」
「く、ははっ・・・!やらしぃなぁ梨那は、そんな台詞流石に教えた覚えないんだけど。まぁ・・・いいか。」
そう呟いて、バイブを床に投げ捨てると真羅はワザと焦らすようにゆっくりと服を脱いだ。ベッドサイドに置いてあったコンドームをつけて、その先端をぐちゃぐちゃに濡れそぼった割れ目に擦り付ける。
「これが、欲しいのか?」
「ほしいの!お願い、もう限界なの・・・っ!奥までぐちゃぐちゃにツいて!」
恥ずかしがり屋な筈の彼女も、度重なる真羅の調教に今や始めの頃の純情な様子は見る影もなかった。しかし、恥じらいながらもその奥にある快楽に貪欲な本性を暴き立てるのが、真羅にはどうにも快感で。
「ほら、イキ狂えよ。」
歪につり上がった口元のまま、彼は梨那の奥を一気に貫いた。