第2章 割り切った関係
「真羅くん、久しぶり。」
語尾にハートマークが付きそうな勢いで彼の部屋に現れたのは、ハウスキーパーの芹華だった。豊満なバストとヒップを作業員用の地味な制服に押し込んではいても、どこか華やかな雰囲気が漂うこの女性も真羅の遊び相手の一人で。
「久しぶり、芹華さん。この間はありがとう、ベッドメイク大変だった?」
「んもう、真羅君は意地悪ね。今度はどこの誰と遊んだの?私はしばらく呼んでくれなかったのに。」
そうツンと唇を尖らせるワザとらしい仕草まで様になっていて、真羅はそんな彼女を見てクスクスと笑った。年上で、積極的な彼女とのプレイは梨那とはまた違った趣きがあって楽しい。
「妬いてる?」
「あら、野暮な事聞くのね。」
「ははっ、じゃは今日はお詫びにじっくり可愛がってあげなきゃ。」
腰を下ろしていたソファーから立ち上がって、真羅は彼女の腰を抱いてベッドルームへ向かう。そして彼女に下着姿になるよう指示をすると、現れた派手な下着に思わず喉を鳴らして笑った。
「やる気マンマンだね、こんなエロい下着つけてきたの?」
真っ赤なレースの下着に包まれたはち切れんばかりの豊満な肉体に、彼は遠慮なく手を伸ばした。ベッドに座る彼女を後ろから抱き締めるようにピッタリと彼女の背を自身の胸にくっつけて座り、背後から下着をつけたままの胸を揉みしだく。
「んっ、相変わらず上手いのね?」
「芹華さんが感じ易いんじゃない?ほら、」
「ふぁ、んっ!」
ピチャリ、とワザと音を立てて耳を舐め上げれば、鼻にかかったような甘い声を上げて乱れる彼女に真羅は無邪気な子供のように笑って。
「ほら、乳首どんどん硬くなってくよ。下着の上からでも分かる。」
「ん、だって気持ちいいんだもの。ねぇ、焦らさないでもっと気持ちよくしてよ。」
「いいよ、じゃあ胸は俺の代わりにこいつに苛めてもらおっか。」
真羅はそう言うと、彼女の下着を外して乳首用のバイブを取り付けた。彼が遠隔操作用のスイッチを押すと、作動したそれが小刻みに彼女の胸を刺激し始める。