第1章 恵まれた男
「あぁぁあっ!」
「っ、なんだ、挿れただけでイったのか。」
「ぁ、は・・・ぁ、奥まで、入ってる、の・・・、」
縄で縛られたままベッドに押し倒された梨那は大事な部分を天井に晒すかのような体勢で、真羅の雄が自身のナカに埋まっている様が嫌でも目に入って来た。
「今日はいつもより締まるな、縛られて感じてるのかこの淫乱!」
「あひっ!ぁ、あ、ごめっ、なさ・・・梨那っ、淫乱な、のっ!縛られて、気持ちよく・・・なっちゃう、やらしい子なのぉ・・・っ!」
真羅が腰を動かす度に部屋には派手に粘着質な音が響く。まるで洪水のように愛液を垂れ流し感じ乱れる梨那の姿に真羅も息を乱して腰を打ち付けて。
「あっ、あ、あっ!イっちゃ、そんな激しく、したら!すぐイ・・・く!またイっちゃうか、ら・・・ぁっ!」
「はっ、何回でもイけよ!ほらっ!」
「ぁ、あっ!ぁ、ひ、ぐっ、あ、あぁっ!」
ビクビクと梨那の爪先が痙攣して、真羅の欲を搾り取ろうとするように彼女の中が激しく収縮する。柔らかく自身を締め付けるその熱に真羅は一緒眉を顰めたものの、数秒それを耐え抜くと再び律動を再開させて。
「んぁぁ・・・っ、!もうダメ、なのぉっ!これ以上・・・気持ちよく、なったらぁっ!」
「だったら、もっとナカ締めて、俺をイかせてみろ、よっ!」
「ツいちゃ、だめぇ・・・っ!へんに、なっちゃうっ!気持ち良すぎるのぉっ!」
「はっ、ヨがりすぎだろ、淫乱梨那。」
「ぁ、ぁ、またっ!また来ちゃう・・・っ!ダメなの、だめっ!また来ちゃうぅっ!」
段々と動きを早めていく真羅に、梨那はもう何度目かわからない絶頂を迎えて。それから数度腰を打ち付けた真羅は漸く薄い膜の中に欲を吐き出した。
「は、・・・はぁ、中々良かったぜ梨那。」
既に意識を朦朧とさせ、ひくひくと体を震わせる梨那を見下ろして、縄を解きながら真羅はニンマリと口元を緩めた。
「次は、もっとハードな道具も使えそうかな。」
悪戯を思いついたような無邪気な笑みを浮かべて、既に意識を手放した彼女をベッドに横たえたまま。彼は一人シャワーへと向かったのだった。