第1章 恵まれた男
梨那のナカから指を引き抜いて、愛液でベトベトになった指先で擦るようにクリトリスを刺激する。途端に太腿を震わせる彼女の片足をソファーの背もたれと体で挟み込んで固定して、もう片方の足は片手で押さえつけた。
「ぁ、んぁぁ!も、だめ・・・!お腹の奥、が・・・きゅうって、なっちゃ・・・!」
「太腿抑えてるとすっげぇ痙攣してるのが分かるな、クリ弄られるのがそんな気持ちいいのか?」
「ひっ、あ、そこっ!下から、の・・・、気持ち、いぃっ、の!」
「あぁ、こうやって下から擦り上げられるのが気持ちいいのか?」
「ぁ、あ、クリだめ、すぐイっちゃ、から・・・、ん、ひっ!」
ぴくん、と小さく体が跳ねて、浅い絶頂が梨那を襲う。ナカでイった時とは違う、浅く、鋭い絶頂に梨那はもう息も絶え絶えで。
「今度はちょっと強めに擦ってやろうな。」
「っ、んんんっ!ん、ぁ、ゃ、腰っ、おかし、く・・・なっちゃ、」
「ははっ、太腿だけじゃなくて腰まで痙攣し始めたな。」
「とめ、・・・指、も・・・ぁ、ぁ、なん、で・・・また、イ、ん・・・んんんっ!」
「おもしれぇな、何回でもイけるんだなぁ梨那は。」
イッてもイっても終わらない愛撫に、気が狂いそうになりながらも愛する人から与えられる快楽に体はどこまでも従順に反応してしまって。足先も、太腿も、腰も先程から痙攣が止まらなくなっても。梨那はソファーにあったクッションを力一杯握りしめながら真羅から与えられる快楽に溺れていった。
「っ、ひ・・・かはっ!ぁ、ん・・・っ!」
「あーあ、痙攣止まんなくなってきたな。ソファーもびしゃびしゃだし。梨那ー?意識保ってるか?」
「ぁ、あ・・・、は、ぁ、」
「ははっ、白目向いてる。梨那は感じやすいな、何回イったんだ、10回近くか、それ以上か。」
「ぅ、あ・・・ぁ、」
「会話どころじゃねぇな、仕方ねぇ。続きは少し休んだ後で、だな。」
そう無邪気に笑って、真羅は梨那の体を抱き上げるとベッドルームへと消えていった。