第1章 恵まれた男
「ぁ!あぁ、真羅っ、く・・・んっ!」
「やっぱり、もうトロトロだったな。まだ指一本なのにこんなに濡らして。ぐちゃぐちゃ音まで聞こえるな。」
立った状態の梨那の下着の中に指を差し入れれば、既に濡れそぼったそこは容易く真羅の指を飲み込んだ。少し指を曲げて中を掻き回してやれば、奥にはまったローターがクルクルと彼女のナカを暴れ回る。
「指、気持ち、いぃ、よぉ・・・っ!そんなに掻き回し、たら・・・私っ、!」
「おいおい、まだ5分も経ってないぞ。それに指だってまだ一本しか入れてないのに。」
「あ、あぁっ!だめ!そこダメなのぉ・・・!」
「知ってる知ってる、梨那はここ指でグリグリされるのが大好きなんだよなぁ?」
「あ、ひ、ダメ・・・足にっ、チカラはい、らなく、なるからっ!」
ガクガクと足を震わせて、懸命に足を折らぬよう耐える彼女の姿を真羅は愉快そうに見上げ、一度彼女の中から指を引き抜くと濡れてその意味を果たさぬ下着を膝まで引き下ろした。
「ほら、指増やすぞ。」
「ん、んんぅっ!あ、また・・・そこ、弱い、のにぃ・・・っ!」
「ローターも当ててやろうな、ほら。」
「ひぁぁっ!あ、あぁん!だ、め、いく!いっちゃうのぉっ!」
「梨那の気持ちいい所にローター当たってるか?」
「当たっ、て、る!梨那の気持ちいい所、ローターでグリグリ、され、て・・・!いく、イく・・・!」
しかし、梨那が達しかけると真羅はピタリと指の動きを止めてしまった。ローターだけの微弱な刺激に戻った梨那の体は、先程までの強い刺激を求めて下腹部が切なげに収縮して。
「ぁ、あ・・・な、んで、もうイきそ、だったのにぃ・・・。」
「おいおい、倒れたり手をついたらお前の負けなんだぞ。ちゃんとルールを理解してるのか?」
ぎゅっと手のひらを胸の前で握りしめて、瞳に涙を溜めて真羅を見つめる彼女を呆れたように笑って、真羅は再びゆっくりと指を動かし始めた。