【ONE PIECE】RULER OF OCEAN
第3章 斧手のモーガン
「ゾロ...」
「男だとか女だとか‼おれがいつかお前に勝った時もそう言うのか、実力じゃねェみたいに!!!
一生懸命お前に勝つ為に特訓してるおれがバカみてェだろ‼そんな事言うな!!!」
段差に乗り上げて、声を張り上げる。
濡れた顔のあいつが、おれを見上げた。
「約束しろよ!!!いつか必ずおれかお前が世界一の剣豪になるんだ‼」
「!」
「どっちがなれるか競争するんだ!!!」
「......‼バカヤロー......‼」
あいつが、腕で涙を拭う。腕の中で、くぐもった声を上げた。手を下ろして、露になった顔は、目尻に涙を残しながらも、笑顔だった。
「弱いクセにさ」
手を取り合い、固く握り締めた。
「約束だ」