【ONE PIECE】RULER OF OCEAN
第3章 斧手のモーガン
「また敗けちゃったか。
ゾロ、キミは強いのにねェ」
「先生!」
「先生っ‼自分の娘だからって秘密の特訓とかしてんじゃねーのかよ‼」
「ずるすんなよ‼」
「いやいやそんな事しないよ!」
先生の慰めも、弟子の抗議も、殆ど耳に入らない。沸き上がってくる無力感に、腸が煮えくり返ってしょうがない。力任せに、竹刀を地面に叩きつけた。
「くそォ!!!
なんでおれがあんな女なんかに勝てねェんだよ!!!」
「でもゾロ、くいなは君より少し年上だし、」
「おれは大人にでも勝てたんだ‼」
「おれは将来海へ出て世界一強い剣豪になるんだから、
今からあんな奴に敗けてる訳にはいかねえんだよ!!!」