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【ONE PIECE】RULER OF OCEAN

第3章 斧手のモーガン





「ロロノア・ゾロ...てめェの評判は聞いてたがこのおれを甘く見るなよ。
お前の強さなどおれの権力の前にはカス同然だ...!!!」



「構えろ‼」



 死が、もうすぐそこまで来ていた。















 突きつけられる、死。



 手拭いの中で溜まった血だか汗だか知らねェが、蒸れて痒い。額から睫毛へ垂れた雫が、目に染みる。だが、目は絶対に閉じねェ。日差しを受けて、無慈悲に光る銃口を、ただ、見つめる。



 心臓が、うるさい。



 避けようにも避けようがねェ。こんな有り様じゃ。何重にも重なったロープは金属線に勝るとも劣らない頑強さで、おれの腕を頑固に縫い付ける。案山子みてェなボロの磔台が、背中に付いて離れない。



 昔の親友の顔が、脳裏を去来する。



「......!!!」



 おれは...。



 こんな所で死ぬ訳にはいかねェんだ..............‼おれにはやらなきゃいけねェ事があるんだ!!!
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