第3章 斧手のモーガン

「そこまでだ‼モーガン大佐への反逆につきお前達三人を
今この場で処刑する!!!」



　大喝が、処刑場全体に響き渡った。そちらに目を向けると、真っ白い軍服に制帽を身につけた男達が、一斉に並んで、こちらに銃を突きつけていた。銃口は、砂混じりの空間に細い針を刺して、極小の穴を開けているかのよう。その小さな穴は、横一列に並んで、こちらに真っ直ぐ、殺意を向けてくる。



　コビーが悲鳴を上げた。



　列を組む海兵達の後ろから、大男がマントをなびかせて、現れた。威風堂々とした佇まいから、一般兵とは格が違うことが、一目で判る。



「面白ェ事やってくれるじゃねェか...てめェら三人でクーデターでも起こそうってのか？」