【ONE PIECE】RULER OF OCEAN
第3章 斧手のモーガン
銃口が、こちらに向いている。
「........」
両手を、前に突き出す。
私の手が掴んでいるのは、大佐の息子の腰と腕。
「ん?」
彼は、自分の置かれた状況が理解できず、不思議そうな声を出した。
私はそのまま、海兵めがけて突っ込んだ。
「ぎいやあああああ」
「な...‼ヘルメッポ様を盾にっ‼」
「あああああああああ
ああああああああああ」
そのまま、海兵の一人にタックルする。すっ飛んでいく兵士に、気を取られた残り二人も、纏めて蹴り払った。
扉を開けた。
白塗りの壁に、掛けられた甲冑。頭の頂点から額へ、顎から胸へ沿った、繊細な曲線。なめらかな曲線を、舐める光沢。見る角度によって表情を変える、銀色の輝き。その下に、刀が立て掛けられていた。白い刀が一本、黒い刀が二本。ヘルメッポに、どの刀がゾロの物か聞いたら、三本とも彼の物だと言う。
流石にヘルメッポを抱えたまま、刀なんて持ち歩けない。しかし、このまま放っておいても何をやらかすか分からないし。ヘルメッポの両手両足を縛りあげると、そのまま置いていくことにした。