第2章 海賊狩りのゾロ

「悪い奴ね...。
言っとくがそんな条件ならこっちから願い下げだ。
おれにはやりてェ事があるんだ!!」



「お前に逃がしてもらわなくてもおれは自力で生きのびる‼
一ヶ月ここに生きたままつったってりゃ助けてやると、
あのバカ息子が約束してくれた」



「何が何でも生きのびて、おれはおれのやりたい事を成し遂げる!!!」



「......
ふーんそうか。
でもおれなら一週間で餓死する自信あるけどね」



「おれとお前じゃ気力が違うんだ。
ものずきな仲間探しは他を当たるんだな」



　ルフィが、ゾロの元を去っていく。



「......」



「おい！そこのお前」



　遠巻きに見ていた私の方に、ゾロが顔を向けた。顎で、足下を指し示す。



「それ...とってくれねェか」