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【ONE PIECE】RULER OF OCEAN

第2章 海賊狩りのゾロ





 そこには、おにぎりだった物が、落ちていた。拾い上げてみる。もう殆どドロの塊だ、食べられそうな所なんて見当たらない。ゾロを見やると、彼は「あ」と大きく口を開けて、スタンバッた。



「いいから黙って食わせろ。
落ちてんの全部だ」



 逡巡していたが、結局口に突っ込んだ。ゾロの目が飛び出る。こめかみに静脈を浮き出しながら、堅い何かを削り転がす音が、膨れた頬の中で鳴る。大きく音を立てて喉を鳴らし、息を吐いた。



「ゴブッ...あ...あのガキに伝えてくれねェか...!!!」



「『うまかった』
『ごちそうさまでした』
...ってよ」
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