【ONE PIECE】RULER OF OCEAN
第2章 海賊狩りのゾロ
「いやああ!!!」
女の子が、塀を飛び越えて降ってきた。咄嗟に抱き留める。落ちてきた勢いのまま、背中から地面へダイブする。女の子の顔や腕を見て、どこにも傷が無い事を確認すると、解放した。駆けつけてくるコビーを他所に、立ち上がって、ルフィを見る。
「きみ...大丈夫!?なんてひどい奴なんだ...!!」
「..........」
ルフィは今、何を考えてるだろうか。
彼の隣で、また塀の上へよじ登る。
血で顔を濡らしながら、磔台に縛りつけられているゾロの姿を、男は愉快そうに見ていた。
「しかし、しぶとく生きてやがるなてめェは!」
「ああ...ちゃんと一ヶ月生きのびてやるさ。
約束は守れよ...‼」
男は、ゾロに背を向けて去っていく。何がおかしいのか、馬鹿笑いしながら。
「ひぇっひぇっひぇっ!あー守る!!
一ヶ月そのままで生きられたら約束通り逃がしてやるよ‼
せいぜいやってみろ‼」