【ONE PIECE】RULER OF OCEAN
第2章 海賊狩りのゾロ
女の子の瞳が潤む。大粒の滴が溢れ、女の子は歯を噛み締めた。
「......ひどいよ!!!わたし...一生懸命つくったのに...!!!」
「あ~あ~泣くな泣くな!!だからガキは嫌いだぜ」
男は顔を片手で覆って、舌打ちした。三白眼の小さな黒目が、女の子を見くだす。立て札を指差して、泣いて踞る女の子に、言い聞かせた。
「悪いのはお前なんだぞ?ここに何て書いてあるか読めねェのか。
『罪人に肩を入れし者同罪とみなす』『海軍大佐モーガン』」
涙でびしょ濡れの顎を持ち上げて、凄んだ。
「おれの親父の恐さくらいは知ってるよな、
てめェが大人なら死刑ってとこだ‼」
「おいこのガキ投げ捨てろ‼」
「....は?」
困惑している部下の元に、ツカツカ歩み寄り、乱暴に襟を掴んだ。
「塀の外へ投げ飛ばせっつったんだよ‼おれの命令が聞けねェのか!!!親父に言うぞ!!!」
「は...はい、只今っ‼」