第2章 海賊狩りのゾロ

　海軍基地に着いた。



　横へずーっと伸びたブロック塀の真ん中で、重厚な鉄のゲートが、鎮座している。目線を少し上げると、波の形を模した縞模様の大きな建物が、空にマリンブルーを刻み込んで、聳え立っていた。



「......!!」



「近くで見るとゴッツイなー」



　基地を見上げて、固まっているコビーの背中を押した。



「ナギ？....その、行くにしてもまだ、心の準備が...!!
さっきの一件もあるし...」



「あ！ルフィさん!!」



　ウジウジしているコビーを放って、ルフィがジャンプする。それから塀の上に上顎を乗せた。額に手を翳して、基地の中を覗き見る。



「魔獣はどこかなァ」