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【HQ澤】不思議な桜

第3章 お節介?


『今年が最後だよ。』
(それは確かにそうなんだけど。。)
もう6月、きっとあっという間に卒業が来て寂しくなる分、宮田部長とのやり取りを満喫しておきたい。
『部活でやり合うのが一番だろ?』
と澤村が言いそうな事を思い浮かべながら部室に行けば部活動に熱心な宮田の姿を見て惚惚する。
「来たなら挨拶!」
と練習中だってのに注意をされて、本当に来年この人が居なくなったらどうなることやら。
あまり、認めたくなかった部長の卒業。
最後の年なのだから部長には部活を満喫してほしい。
そのためには自分との追いかけっこはやめなくては。
(寂しい。)
そんな気持ちを持つ自分の方が可愛いいのか、つい優先してしまう。けれども、そんな可愛い自分より相手の方が大事ではないのか?
(けど、来年上京先で凹んでたら会いにいくし)
けどそれは言葉だけなのでは?
(部活は大事だし、私にとって部長は大切だし)
そこまで言うなら部長との関係に"迷惑をかけた"が最初に来るのは如何なものか。
(なら、や、やめないと)
追いかけっこはやめないとならない。
今更きちんと行き出すのも変に思われないか?
あぁ、やっぱり自分は自分が可愛いのだ。
こんな時澤村先輩なら
『そう思うなら行ってこい』
と言ってくれそうだ。
そうなると
(澤村先輩も居ないとか困るな)
と思ったところではっとする。
(困るのか?あれ?困ってたのは私の方で、あれ?どのみち困るのか?あれれ?)
追いかけられて困っていて、居なくなっても困ってしまうのはどうしてだろうかと自問自答する名。


さて、それはどうしてでしょうか?
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