第1章 目覚め
『いやぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!』
桃「失礼しましたぁぁあああ!!!」
しまった、事情中だったか。別に今日が初めてだった訳ではない。
あいつめ。また仕事をさぼって…
というか、凄い声だ!
耳が引き剥がされそう。
ん? 白澤様の姿が見えない?
てか、この女の叫び声で店が壊れていく!
桃「ちょ、ちょっと、落ち着いてください!店がとんでもないことになっています!!!」
『いやぁぁあ!お兄様ぁぁああ!!』
「呼んだかい?」
暖かな風が身体を包み込む。
目の前に柔らかな白い毛がはらりと舞い降りた。
あぁ。
そういやこいつ【神様】だった。
それも【神獣 白澤】。
この世の森羅万象に通じているといわれる理由がはっきりと分かった。
白い長毛で覆われた牛のような体に6つの角、
顔に3つと胴の左右に3つの合わせて9つの目である本来の姿には
神というのに相応しい、威厳と尊厳が感じられる。
桃「はっ! 店が壊されました!屋根がもうありません!!」
白「うん。僕がそこから入ってきたからね。」
桃「お前の仕業かいっ!」