• テキストサイズ

黒薔薇少女【鬼灯の冷徹】

第5章 始動


気づいたら走り出した。

もうその場所は血だらけである。
そこまで血が飛び散るのは、血がダラダラと流れている上で、再び何度も殴る必要がある。

ネイアがつくまでも亡者たちが鬼様を何度も殴りつけていた。
周りの亡者はそれを見て笑っている。


どうして罪の無い方に酷いことが出来るのか。
ネイアに怒りの渦が巻き起こる。





気づいたら、あの包帯を






『外してしまいました…』









その瞬間、
耳が聞こえなくなり、目の前が真っ白に染まった。

痛い、耳が聞こえなくなったと思ったけど凄い爆発が起こったみたい。
周りはネイアと鬼様を残して灰になった。


『鬼様…っ!』



急いで駆け寄る。
鬼様は倒れていて、体がどんどん冷たくなっていく。





「きみが、助け、て…、、、のか。
あり、、、う。
これを…か、、、ぞく、に」


ーあいしている。そう言った気がした。


だけど、、、、!
もう彼は動かない。いやだ、いやだ、いやだぁぁあ!!






ー私が包帯を外すと必ず何かが起きる。
でも今まで一度も良いことは起きたことがない。
その目を見たものは必ず不幸になると言われている。だから、お兄様は目を隠してくれていた。
それなのに…




被害が拡大しないうちに目は隠した。
だけど、涙が溢れて止まらない。




『私の所為ですわ、、、』
/ 23ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp