第5章 始動
⚠︎ネイアサイド
うわぁ。早速事件ですか!私も頑張りますよ。
鬼灯「誰だ亡者を逃したアホは。
…獄卒の応援を要請許可出して他の地獄に応援を頼まなかった私の責任ですね。」
「100人近くが等活(とうかつ)地獄で暴れてます!!もう既に怪我人もっ!」
そんなにたくさん!大変だ!私が思っている以上に壮絶な有様らしい。
周りにいた獄卒達も青ざめている。
鬼灯様?は私が今まで生きてきて見たこともないような恐ろしい顔をしている。怖ぁ。
鬼灯「すいません!リリスさん。急用が出来たのでそちらを片付けてから。ネイアさんも安全な場所にいてください」
『いえ、私も付き添い申し上げますわ』
あら、鬼灯様がこちらを「こいつアホなの?」みたいな顔して見ていらしてる。失礼なっ!
確かに最近運動不足ですけど、昔はよく戦場に出向いたりしてたんですから。
鬼灯「ネイアさんは危険ですよ。ここでお待ちください。それでは、力に自信がある方は私に付いてきてください。」
あ、それ私のことかしら?
そうだ、そうに違いない。
鬼灯様は金棒を握りしめたまま、猛スピードで走り出した。
ちょ、、いきなりですか。よくそんな重いもの持ちながら走れるな。
まぁ、付いていきますか。袴にしといて良かったですね。いつもの着物でしたらこんなに走れない。
リリス様はこういうこともあろうかと思い用意してくれたのですね。きっとそうですわ。
鬼灯「私に付いてこれる女性が…。
足手纏いになったら置いていきますから。」
『決して御手を煩わすことはありませんわ。お気になさらず』
ここが地獄か。あっつ!
なんて呑気なこと考えていると戦場が見えてきた。
鬼灯「謀反を今すぐやめなさい。これ以上、逆らう者がいたら…」
ー後悔しますよ。