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【銀魂】 ねこの恋

第4章 赤面ヒーロー (土方)




「えーっとですねぇ、
背は土方さんくらいでした」
「ほう」
「あ、体型もそっくり」
「んだそれ」

マヨネーズ型のライターを取り出し、
タバコに火をつけだした。
この人、絶対私の話に興味ないよね。

「藍子、お前な、俺を基準にすんのやめろ」
「例えですよ、例え。あと、そうですねぇ」
「ツラは」
「顔っていうか、
目が好きなんですよ、目が」
「目ぇ?」

なんだそりゃと言わんばかりに
呆れ顔をされてしまった。

「さぞかしキリっとした
目なんだろうなァ」
「いえ、死んでました」

私の言葉に
土方さんの動きがぴたっと止まる。

「…死んでた?」
「はい、死んだ魚のような。
そんな感じの目です。
土方さんと同じくらい
目付き悪かったですよ」

あとはなんだったかなぁ、と
視線を上にやって
うーんと考え始めたら
突然両肩をガシっと掴まれた。

正面に目をやると
私の視界いっぱいに
土方さんの顔が
広がっていて、
思わずまじまじと見てしまう。

前髪ふわふわだなぁ。
煙草の匂いする。
口ちっちゃい。
瞳孔開いてる。

「藍子…」

名前を呼ばれて
ハッとすると同時に
その距離の近さに気付いた。



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