第9章 いざ、参る!
こんのすけ「まあ…まだ本格的に始動していないとはいえ、この本丸の評価は高いです」
主「…本当?私、ちゃんと皆を幸せに出来てるかな?」
こんのすけ「正直言うと、貴女様は審神者に向いていらっしゃらないと思っていましたよ。でもまあ、そんな風に考える人間が本丸をブラックに出来るとは思えません」
主「うん?私、褒められてる?貶されてる?」
こんのすけ「どちらもですな」
コイツ…!!
わざとらしく横目でチラッと見てくる様が、余計に憎たらしい…!
主「…で、そのブラック本丸がどうかしたの?」
こんのすけ「此処から少し離れた所に別の本丸があります。ブラック統率をしていた審神者が死に、荒れ果ててしまっているそうです」
主「うん」
ただ、静かに頷いた。
こんのすけ「其処に二振りの刀剣男士を連れ、向かってはくれませんか?」
主「へ?」
こんのすけ「政府からたっての願いですぞ、何卒…刀剣男士達を救って下さいませ」
深々と頭を下げるこんのすけ。
私は勢い良く頷いた。
主「行く!早速今から準備して行こう!」
こんのすけ「…変わり者ですな、本当に」
不幸なんて言葉、彼等には似合わない!
もし、今が不幸ならば未来の幸福に笑って欲しい。
私に出来る!なんて思わないけれど、私に出来る事なら何でもしてあげたい。
私は留守を亀甲に任せ、蛍丸と加州を連れて任務を受けた本丸へと向かった。