第8章 びっくりな朝食
主「さ、ほたるん冷めちゃうよ?」
蛍丸「主が作ってくれたの、冷めるの勿体無いよね」
再び食べ始める蛍丸。
ふと前に目を向けると、ゆで卵を持ってフリーズしている二人。
ん…どうした?
主「あれ、どうかした?」
加州「いや…主、これ結構凄惨…」
亀甲「ご主人様は…こういう責めもお好みなんだね?」
おい亀甲、ほたるんの前で責めとか言うな。殴るぞ…いや、それは亀甲にとってご褒美になるか。
主「ん?」
二人がスプーンに乗せたゆで卵を見せてきた。
見れば、クマの形をしたゆで卵の耳の部分をかじってあるものだった。
あ……盲点だった!!
半熟にした所為で、クマの耳から卵の黄身が垂れている。
これは…確かにグロテスクだ。
主「あ…ごめん!」
しゅんとしてしまう私を見て、蛍丸が抱き付いて来た。
蛍丸「主のご飯は可愛いし美味しい。加州も亀甲も、主いじめないでよ」
加州「や、いじめた訳じゃ…っていうか俺が主をいじめる訳ないでしょ!?」
亀甲「そうだね。いじめるのは、ご主人様からの方が良い…」
そう言うと、残りのゆで卵をさっさと食べてしまう二人。
主「ほたるん、優しいなぁ」
蛍丸「だって…こんな可愛くて美味しいの作って貰ったのにさ?あんな顔させるの、許せない」
あああ…可愛いのに男前。ほたるんはスペック高い系ショタなのね!?
でも、正直凄く嬉しかった。
そんなこんなで、朝も賑やかな食事となったのだった。