• テキストサイズ

私の本丸

第8章 びっくりな朝食




主「…あ!よし、冷めちゃうからご飯食べよっか?」

蛍丸「うん!」


余程楽しみだったのか、いち早く席に着く蛍丸。
お腹鳴ってたもんね…ごめんね、遅くなって。


亀甲「今日は、とても愛らしい料理だね」

加州「えー、主は俺の方が可愛いって思うよね?」

主「うん、加州も亀甲もほたるんもみんな可愛いよ」


二人を押して席に着かせ、自分は蛍丸の隣に腰掛けた。
私の左側に蛍丸、テーブルを挟んで前には加州、斜め左には亀甲が腰を掛けていた。


主「いただきまーす」

亀甲・加州「…いただきます」

蛍丸「いた…だきます?」


まだ食べる作法には慣れないんだろう。蛍丸は勿論、先に来た二人もまだ戸惑っている様だった。
三人が同時にスプーンに一掬い、口に放り込んだ。


蛍丸「…!!」

加州「主、これ美味しい!」

亀甲「これは…ホッとする味、だね」


目を輝かせる蛍丸、可愛い…食べる事が好きになってくれたら良いな。
加州と亀甲は、昨日の今日で少し食事に慣れた様だった。


主「うん、我ながら成功だと思うわー」

蛍丸「あのさ、主」

主「ん?」

蛍丸「俺、主が作るご飯好きだよ」


可愛い!!
ぎゅっと抱き付いて来て伝えてくる、素直な想い。
この温かい想いに、私は応えていかないといけない…いや、応えていきたい!

/ 335ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp