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私の本丸

第6章 忙しい一日の幕開け




朝、一緒に寝ていた狐の怒声で目が覚めた。


こんのすけ「起きなさーーーーーーーーーーっい!!!!!」

主「ひゃあああああああああっ!?」


ガバッと起きて時計を見れば、まだ朝の四時。
嘘だろ、鬼かこの狐は。


こんのすけ「予定が変わりまして、本日は二振りの刀剣が送られて来る事になりました」

主「へ?いや、それは賑やかな方が私は嬉しいけど…でも何で?」

こんのすけ「昨日言っていた刀、大太刀があれです。そして、昼頃に此方に送られて来るのは太刀だそうですぞ」

主「今、スルーした?」

こんのすけ「はあ…太刀の方なのですが、本日送る手筈だった本丸がブラックだと判明した為、貴女様の元にと聞いております」


ブラック本丸。
何度も何度も政府に忠告され、説明を受けた…絶対あってはならない存在。
刀剣男士を私利私欲の為に使ったり、手入れもせずに崩壊させたり…聞けば聞くほど気分が悪くなるような物ばかりだった。
そんな本丸に、どうして出来るのだろうか?
だって、あんなに可愛い子達を幸せにしたいと願っても…彼らの不幸は考えただけで涙が出そうだ。


主「わかった!その子ともいっぱい仲良くなれたら良いな」

こんのすけ「あと、この札を…」


こんのすけが差し出してきたのは人型をした、陰陽師が式神を使う時に使用する札の様な物だった。


主「これは?」

こんのすけ「此れは顕現札。此れに口付け、神力を注いで刀に触れさせるだけで顕現出来るという札ですぞ」

主「へぇ…便利ぃ」

こんのすけ「審神者自身が顕現させれば神力の消耗が激しくなりますからね、これがあれば一日に五体は顕現出来る優れ物です」

主「じゃあ、早速この子を顕現しちゃおうか?」


折角私の本丸に来てくれたのに、ずっと刀のままだなんて私が辛い。
出来ればいっぱいお話したい!

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