第6章 忙しい一日の幕開け
主「それにしても大きな刀だねぇ」
こんのすけ「大太刀ですからね」
どんなおっきな子なんだろう?
私はさっきこんのすけに貰った札に口付けて神力を注ぐと、大太刀にぴたりと触れさせた。
すると、淡い桜の花弁が舞う。
ああ…この光景は何度見ても綺麗だなぁ。
?「阿蘇神社にあった蛍丸だよー、じゃーん。真打登場ってね」
現れたのはミルクティーブラウンを薄めた様な銀髪の、不思議な髪色の小さな男の子だった。
主「か…」
蛍丸「か?」
こんのすけ「…か?」
主「可愛いぃぃぃぃぃい!!!ほたるん可愛い!もう、可愛過ぎるぅぅぅ!!」
蛍丸と視線を合わせるべく、膝をつく。
あまりの可愛さに蛍丸を抱き締め、頬擦りをした。
まさか、あんなに大きな刀がこんな小さくて可愛いショタだなんて!
可愛過ぎる!癒される!嫁にしたいぃぃぃ!
あ…逮捕されるか…?
蛍丸「へへ、主は俺が好きなんだね?俺も主の事、好きだよ」
ちゅっと可愛らしく私の額に口付ける。
ちょっと待って、可愛さ死ぬっ。っていうか、此処で死んでも本望だわ。
主「可愛すぎて…死ねる…」
蛍丸「え…主死ぬの、やだ」
主「うん、死ぬのやめる!だからそんな顔しないでぇぇ!!」
眉を下げて泣きそうな顔になる蛍丸に、胸がぎゅっと締め付けられる。
その可愛さに堪らず抱き締め、暫し悶絶。
もう…可愛過ぎる…っ!
蛍丸「ねぇ、何だかお腹が鳴るんだけど…これ、何?」
蛍丸の言葉にふと耳を澄ませてみれば、蛍丸のお腹から可愛く空腹を示す音が鳴っていた。