• テキストサイズ

私の本丸

第6章 忙しい一日の幕開け




主「それにしても大きな刀だねぇ」

こんのすけ「大太刀ですからね」


どんなおっきな子なんだろう?
私はさっきこんのすけに貰った札に口付けて神力を注ぐと、大太刀にぴたりと触れさせた。
すると、淡い桜の花弁が舞う。
ああ…この光景は何度見ても綺麗だなぁ。


?「阿蘇神社にあった蛍丸だよー、じゃーん。真打登場ってね」


現れたのはミルクティーブラウンを薄めた様な銀髪の、不思議な髪色の小さな男の子だった。


主「か…」

蛍丸「か?」

こんのすけ「…か?」

主「可愛いぃぃぃぃぃい!!!ほたるん可愛い!もう、可愛過ぎるぅぅぅ!!」


蛍丸と視線を合わせるべく、膝をつく。
あまりの可愛さに蛍丸を抱き締め、頬擦りをした。
まさか、あんなに大きな刀がこんな小さくて可愛いショタだなんて!
可愛過ぎる!癒される!嫁にしたいぃぃぃ!
あ…逮捕されるか…?


蛍丸「へへ、主は俺が好きなんだね?俺も主の事、好きだよ」


ちゅっと可愛らしく私の額に口付ける。
ちょっと待って、可愛さ死ぬっ。っていうか、此処で死んでも本望だわ。


主「可愛すぎて…死ねる…」

蛍丸「え…主死ぬの、やだ」

主「うん、死ぬのやめる!だからそんな顔しないでぇぇ!!」


眉を下げて泣きそうな顔になる蛍丸に、胸がぎゅっと締め付けられる。
その可愛さに堪らず抱き締め、暫し悶絶。
もう…可愛過ぎる…っ!


蛍丸「ねぇ、何だかお腹が鳴るんだけど…これ、何?」


蛍丸の言葉にふと耳を澄ませてみれば、蛍丸のお腹から可愛く空腹を示す音が鳴っていた。

/ 335ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp