第4章 美味しいご飯は笑顔の源
加州「初めてかぁ…じゃあ、俺の“初めて”も奪ってみる?ああ、俺が主の“初めて”を奪う事になっちゃうのかな?」
亀甲「それは駄目だよ!!!」
主「うわあああああ!?び、びっくりした…」
加州の言葉で真っ赤になった頬は、私がこういった事に免疫が無い証拠だ。
亀甲には驚いたが、正直言うと助かった。
加州「ちょっとぉ、邪魔しないでよ」
亀甲「ご主人様の初めては僕が貰う!」
主「~~~っ。はい!もうこの話終わり!ご馳走さまでした!」
パンッ!と叩く様に手を合わせた。
主「亀甲と加州、二人で後片付けしといてね!」
言うと、足早に審神者部屋に戻った。
理由は簡単だ。この赤くなった顔を、動揺した内心を悟られたくなかったからだ。
加州「あーあ、主行っちゃったじゃん。でもさ、何はともあれ宜しくね?」
亀甲「君の所為だろう?ふふ、僕こそ宜しく頼むよ。加州清光君」
喧嘩していたと思っていた二人が、少しずつ歩み寄っていた事を私は知る由も無かった。