第4章 美味しいご飯は笑顔の源
加州「…美味しい」
亀甲「食事をしたのは初めてだけれど、これが人間の言う美味…なんだね。とても美味しいよ、ご主人」
主「あ…そっか、ご飯食べるの初めてなんだね。良かったぁ、二人の口にあって」
三人で並んでご飯を食べる。
こんな立派な本丸で食べる初めての食事が、こんなに賑やかになるだなんて思ってもみなかった。
もしかしたら、一人で食べる事になるかも…なんて思ってたからなぁ。
主「…ふふ」
加州「どうしたの?主。急に笑うなんて、あ…俺達何か作法とか間違ってた?」
亀甲「そ、そうなのかい!?ご主人様が嫌な思いをしたならば、気にせず打ってくれて構わないよっ」
おい…それお前にとっちゃご褒美だろうが。
主「うん、黙れ亀甲」
亀甲「…アァッ!」
黙れ、という単語に嬌声を上げて自らの身体を抱きふるふると歓喜に身体を震わせる。
放っておこう…これは今、構っちゃいけないやつだ。
主「っていうか、違う違う…二人と一緒にご飯食べれて嬉しいなって思ってね」
加州「うん、確かにね。俺、ずっと刀だったけどさ…こうやって話せてご飯まで食べられるなんて思いもしなかった」
主「ふは、加州の初めて私が奪っちゃった…なんて」
てへっ、とわざとらしく笑って見せる。
うわあ…私幾つだよ、自分で自分に引くわー。