第3章 いつもは元気な彼が…
わたしの腰を掴んで、夢中で腰を動かす光太郎くん。
「はぁ、あぁっ、やぁ、そんな、あぁんっ!動いちゃ、だめぇっ…!」
「んな事言っても…無理だって…ハァ、もたねぇ、っ…!」
グチュグチュとやらしい水音と匂いが部屋の中に充満していく。
ギシギシと軋むベッドがピストンの激しさを物語る。
わたしの上で動く彼の息遣いが、余裕の無いものに変わっていく。
「やぁっ、あっ、はっ、だめ、だめっ!」
「っあ、急に締ま…っ!くそ、っはァ…出るっ…!!」
わたしの中の締め付けに、顎を仰け反らせた彼が、2回目の欲を吐き出す。
そして、漸くスッキリしたのか、わたしの中に挿入したまま、寝息を立て始めた。
重くのし掛かる彼の身体を動かすことは出来なくて…なんとか彼の下から抜け出したわたしは、彼の下着を元通りにして毛布と布団を掛けて上げる。
きっと体力のある彼の事だから、明日の朝にはいつもの元気を取り戻してくれるだろう。
散らかっていたリビングの片付けを済まそうと、静かに寝室を出ていく。
今年も残すところ、約1週間。
来週は彼と過ごす初めてのクリスマス。
彼が目を覚ますのを、渡すプレゼントの事を考えながら待った。
終