第3章 いつもは元気な彼が…
廊下に落ちていた洗濯物を拾って、洗濯機にいれ洗剤を入れてスイッチを押す。
脱ぎ散らかした洋服もついでにいれてしまう。
ベッドに戻ると、うどんを完食した彼は、またベッドに寝ていて瞼を閉じていたが、わたしの雰囲気を感じて目を開いた。
「ー、悪いけど薬と水持ってきて…」
「あ、そうだよね…ごめん、持ってくるね」
テーブルから病院の名前が印刷されている白い紙袋と飲料水をコップに入れて持っていく。
処方された薬を掌に押し出し、口に含むと水を後から飲んでごくりと飲み干す。
コップを受け取ろうとして、わたしが誤って落としてしまうと、中に残っていた水が光太郎くんの寝巻きに掛かってしまった。
「ご、ごめん…!」
「いや、いーよ…汗かいて気持ち悪かったし…着替えっから…」
布団を払いのけて、起き上がった光太郎くん。
その辺に置いてあったらしい、スウェットの上下に着替えてそのままトイレに行ったようだ。
うどんの容器をゴミに捨てて、停止していた洗濯機から洗濯物を取り出して、ハンガーや連なったピンチに干していく。
「ー、どこー…」
「はーい…どうしたの?」
「…さっきまで居たのにいねーから…夢かと思って…」
「ちゃんといるから、ベッドでねてて?」
フラフラと覚束ない足取りで寝室に戻ると大人しく寝始まった。
それから、三時間ほどぐっすり眠った彼は、温くなった冷えピタで気持ち悪くて起きたようだ。
すかさず体温計を渡して熱を計らせると、6度台まで下がったので、少し安心して胸を撫で下ろす。
「いっぱい汗かいたよね…シャワー浴びてくる?」
「そうだなぁ…その前に、これ何とかしてくんねぇ?」
まだ熱い掌に腕を捕まれて導かれたその先には…固く大きくなった光太郎くんの男性器だ。