第2章 ハニー・ナースコール①
「試すって……きゃっ」
彼の手が彼女の胸を揉み始めた。彼女はとっさに彼の手を掴むが、その手の動きは止まらない。
「いつも君が言ってるじゃないか。催淫効果さえなければ、拒否できるって…。試してみたらいい。」
「…んっ…」
しかし、胸を揉む手はどんなに力を込めてもどかせられない。彼女が戸惑っている間にも彼の話はどんどん進む。
「それで、どんなキスだったんだい?」
「どんなって言われましても…」
「自分でやってみてくれないかい。」
「へっ?」
「君が自分でするのが1番手っ取り早いだろう?」
彼の言うことは最もだ。試すとしたら、それが一番近道。しかし、彼女はまだこのまま試していいのか、という所で迷っていた。
迷っている間に、彼のもう片方の手が、彼女の下半身を触った。
「っ!ちょっと…!」
「早くしないと、どんどん進んでくよ?」
「ぁっ…んっ…」
彼の手は容赦なく、彼女の敏感な部分を下着の上から刺激し始める。
「ま、まって…わかりましたっ…」
彼女は意を決して、彼の唇に口付けをした。
どれくらいの時間触れていたかはうろ覚えだが、こんなキスで淫魔の唾液が体内に入ってくるのか分からないようなキスだった。
彼女の唇が離れる。
「…これだけかい?」
「そ、そうです…」
「なるほど。じゃぁ効果が出るか、実験開始だ。」
言うが早いか、彼の手が下着の中に侵入してきた。そして、少し湿り始めていた陰部をその指でかき回し始める。
「んんっ…!ぁっやっ…」
クリトリスにも、時折指が当たり、その度に彼女の身体が小さく震える。
胸を触っていた手も服の間から侵入してきて、直接いじりはじめた。
「あ、あのっ…」
「ん?」
「どれくらい続けるんですかっ…んっ…」
「ん~1回イくくらいかな。」
「はぁっ…い、イかないといけないんですか…」
「そうだね。」
彼女はそれが早めに来ることを祈りながらも、また彼の前で痴態を晒すことになることへの抵抗も同時に感じていた。