【BANANAFISH】Lullaby【アッシュ】
第4章 Hello, goodbye
雪の中を急いでリンクスのアジトに戻ると、アレックスが新しく手配した弾薬がちょうど届いて、皆に配っているところだった。
「おかえり、ボス」
「さすがボス、よく生きて帰ってこれたな」
「アッシュ、無事でよかった」
数十人がかりで奇襲をしてきた奴らとの再戦に備えて指示を出そうとすると、ボーンズが俺を見ておそるおそる言った。
「ボス、なんて言うか・・・今日はすげえ足が寒そうだな」
俺は寒々しい足首を見下ろしながら、なんだか可笑しくなって唇の端を上げた。
「悪いか?背が伸びたんだよ」
ボーンズや皆は不思議そうな顔をして、笑う俺を見ていた。