• テキストサイズ

【BANANAFISH】Lullaby【アッシュ】

第2章 Requiem



「傷はともかく寒さで危うく死ぬところだった。ありがとう」

素直にお礼を言われると思っていなかったのだろうか、リサは「ほんとに気にしなくていいよ」と、少しはにかむように笑った。

裸で添い寝することよりも、お礼を言われた時の方が照れるなんてやっぱり変わったやつだ。

「服、乾いたみたいだよ!」

いつの間にかキッチンからいなくなっていたスキップが、洋服を抱えて戻って来た。

はい、と手渡されたものを見て愕然とする。
パーカーやジャケットはともかく、ジーンズまで綺麗に洗われて心なしか色が落ちた上に縮んでいる。
それだけならまだ許せるが、ところどころ破れた部分が全て繕われていた。
それもめちゃくちゃ下手くそな縫い方で。

/ 166ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp