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ONE PIECE トラファルガーらぶ♡

第1章 幕開け







「プハー!ここの店マジ最高っすわ」


最高すぎる。

マジで。

辺りを見渡すと可愛いコ可愛いコで溢れかえってる。


「あら嬉しい〜!そんなペンギンくんにじゃあサービスしちゃうわよぉ…?」


隣に座っている女が言った。

香水の匂いが鼻腔をくすぐる。


胸下の大きく開いた露出の高い服をきている彼女はその大きな胸をオレの腕へと絡め、上目遣いでそう言った。


今夜はこの子で決まりだ。


彼女の肩へと腕を回す。

近くなった距離によりいっそう香水の香りが匂う。


いい匂いだ。

いい女の匂い。





ピジャーン!!!

そんなイイ空気の中大きな音が聞こえた。


(誰だようるせぇな)

店員が酒をこぼしたりでもしたのだろうか。

その音の方へと目をやると、ドクロマークを掲げた服を着ている巨体の男がいた。

みるなりに強そうなその見た目に思わずギョッとする。

「チョイチョイ、この酒どうしてくれんの?」

巨体な男が威圧のある声で近くにいる店の女に声をかけた。

「ど、どうとは…」

困ったように聞く女にその男はまた大きな音を立ててテーブルに置かれてあった酒を床へと落とした。

「お、お客様…?」

「ここの店はサービス芯ってものがねェのか?あ?オレはイーフトの酒を持ってこいって言ったんだが?」

「ですから、イーフトブルーのお酒はこの店では取り扱っていなくてーー」

「ウッセェよ!オレを誰だと思ってんだ?懸賞金9千万ベリーの海賊だぜ?舐めた口きいてんじゃねぇよ!!」

怒鳴りつける男に威圧を感じ女は何も言えなくなったのか、申し訳ありませんと誤った。


(マジかよ…)

ここは、ノースだぜ。

イーストの酒なんざあるわけねぇだろ。

自己中もいいことだった。

だが、見るからに強そうな巨体の男に誰も何も言えなかった。


「あら、困るわね。ああいうお客さん…」

オレの隣の女が言った。

「ああ、そうだな」

本人に聞こえないように小さな声で言った。

意気地なしだ。

九千万ベリーの賞金首なんて、強すぎる。

オレなんて一発でノックアウトだろう。




ペンギンは、12時を合図に女と店を出ようと思い、酒をゴクゴクと飲んだ。

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