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ONE PIECE トラファルガーらぶ♡

第5章 酔い痺れる恋心


ガタンッ

「んっ…」

部屋まで振動が響き、ルルアは目覚める。

朝が来たのだ。

昨夜の出来事が脳裏に浮かぶ。

顔を真っ赤にさせたルルアは唇に触れる。

(わたし、ローと…)

「あぅ…」

枕に顔を埋めていると、ベポの声がした。

「ルルア?起きてる?」

そういえば、今日だったっけ。

新しい島に着くの。

「今起きたよ、島に着いたの?」

「うん!ルルアも早く用意してね」

それだけ言うと、ベポはドアの前からいなくなったのだろう、声が聞こえなくなった。


赤い紅を塗り、ウェーブのかかった長い髪を串でとく。

ルルアは真ん中にリボンのついた赤いワンピースを選び、着替え、部屋をでた。




食堂へ行くと、すでにローも起きており朝食をとっていた。

どうやら、今日はペンギンが作ったものらしい。

「…おはよう」

椅子に腰掛けると、ローがあぁ。と返す。

(やっぱり、気まづいよね…)

そう思っているとローが口を開いた。

「夜、空けとけ。9時には船へ戻っていろ」

(えっ?)

「お前に話したいことがある」

いつになく真剣な顔でローが言う。

「わかったわ…9時ね」

(話したいことって…、なにかしら)

ルルアは手元にあるおにぎりを一口ほうばる。

(!!!)

「おいしっ…!」

思わず声をあげたルルアに、ペンギンが言う。

「俺が作ったんだぜ?ハハ、うめぇだろ」

「うん!とても美味しい」

自分が作った朝食のおにぎりを思い出す。
米がありえないほど不味くて、塩辛くて。

(最悪だったな…)



「どうしたの…」

視線を感じて、ローの方を向くと、ローは眉間に皺を寄せ、これ以上ないくらい不機嫌そうだった。

(さっきまでは、普通だったのに…)

「あ?なんでもねぇよ」

その声すら不機嫌だった。

ローが不思議でペンギンの方を向き、肩をすくめるとペンギンは乾いた苦笑いをこぼした。


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