• テキストサイズ

ONE PIECE トラファルガーらぶ♡

第3章 2人の物語


ギィ…

ゆっくりと扉が音を立てて開く。

店を出ると、ゾワっと寒さに襲われた。

やはり、まだ雪が降っていて寒い。


「積もってるっすね」

店を出ると、ペンギンが口を開いた。

「…そうね」

「キャプテンは、良い人なんすけど…なんつーか、まぁ、女遊びは激しくて…」


うん。
わかったよさっきのだけで。

「ふふっ海賊だものね。激しいっていうか、普通じゃないかしら…?いいじゃない。海賊らしくて」

外が寒いせいか、いつも通り思ってもないことをスラスラ言えた。


「そういや、ルルアちゃんってどこに住んでる…って、いまさらっすね」

「えぇ、そうね。…んー、わたしこの島の住人じゃないわよ?」

笑いながらペンギンが言うと、それにルルアが答える。

「えっ?」

ペンギンが驚いたように言う。

「え、てことは旅、してるってこと?海賊とか?」

「…海賊、ではないけど。そうね、旅してるわ」

世界一周!だなんて冗談交じりで言うと、ペンギンはハハッと笑った。




まあ、彼の反応も無理はなかった。

こんな荒れた海で1人の女が旅をしていると言うのだ。

常識ではないだろう。


「そういや、ルルアちゃんどうやってあの店の男を気絶させたんスカ」

急に真剣な顔になり、ペンギンが言う。

(だよね…)

普通、きになるだろう。

九千万ベリーの賞金首を、弱そうな女が気絶させたのだから。


「……覇気って知ってるかしら」

「覇気って、見聞色とか、武装色とかの覇気っすよね」

少し驚く。

こんな弱そうなのに、覇気を知っているなんて。

「あら、使えるの?」

「いや、キャプテンだけで」

あぁ…

あの男か。


「ふふっ、まああれはただのまぐれよ!本当は怖くて仕方がなかったもの」

濁すルルアにペンギンは驚いた表情をする。


納得できていない表情なものの、聞いてはいけないとわかっているのだろう。

もしくは答えくれないと。

ペンギンは、なにも聞くことはなく、おしゃれなバーで別れた。

/ 43ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp