第5章 裏切りの代償 ⚠
手術から2日もたつと主人公はなんとか一人でも歩けるようになった
背中はまだ少し痛むけど、日常生活を送れる位には回復した
診察を終えたリリスに言われた
「うん。順調ね。じゃあ主人公は明日から自分の部屋で寝ていいわ。」
「別部屋か〜、、、」
それを聞き、主人公はうなだれる
手術してから寝ても覚めても、隣にはローがいた
1日中話しても話題が尽きることはなく、ローと色々な話をした
冗談を言い合い二人で馬鹿みたいに大笑いして、リリスに鬼の形相で「安静にして!!」と怒られることもあった
正直、寂しい、、、
それも、かなり、、、
ローはしばらくは無菌室から出られない
手術自体は成功だが、ローの体に正しく細胞が生着しないと移植は失敗となる
生着するまではローの体の抵抗力はゼロに等しくなっているので、くれぐれも外からの菌などに対して注意し安静に過ごさなければならないのだ
簡単には出入りできなくなるし、細心の注意を払わなければならない
それは、よくわかってるんだけど、、、
だから、ローに促されても主人公は唇を尖らせた
「仕方ねぇよ。」
「、、、、でも、、、。」
こんなことなら、まだ痛くて歩けないっておかあさんに言えばよかった、、、
ローに心配かけたくなくて、ついつい頑張ってしまった自分が呪わしい、、、
主人公は、さらに唇を尖らせた
そんな二人に、カルテを見ながらリリスが告げる
「ん〜。ローは今のところ問題もないし、うまく生着すれば2週間位で新しい血が作られ始めるわ。何の問題もなければ、2ヶ月位で退院できるわよ。」
二人はパッと顔を輝かせ、見合わせた
それは、二人にとっても嬉しい報告だ
2ヶ月後には、退院、、、ということは
2ヶ月後には、ローの伯鉛病が治っているのだ
必ず死ぬ病と言われている伯鉛病
ローが治り治療法が確立されたら、、、
また、、、もし同じような事があれば犠牲者が少しでも減る、、、
少なくとも問答無用で政府によって殺される事はなくなるのだ