第5章 裏切りの代償 ⚠
「え??」
「ローはX型でしょ。私はF型。」
「あ、、、!」
あ、そうか、、、、
そこまで言われて、ローはハッとした
主人公と奇跡的に一致したHLA型は、白血球だけの血液型だ
本来の一般的に言われている血液型は赤血球の型の事を4つに分けて呼ぶ
血液型X型のローが、血液型F型の主人公から造血細胞の提供を得た場合、血液は全てを入れ替えられる
だから、ローの最終的な血液型はX型からF型に変わるのだ
さらに、血液細胞のDNAもドナー由来に変化する
すなわち、ゆっくりと時間をかけて、主人公と同じDNAになるのだ
まるで生まれ変わるかのように、、、、
今まで手術での主人公の体の事の方が心配で、そんな医学の基礎的な事が頭からすっかり抜け落ちていた
「私と同じ血液型になるんだよ。」
ちょっと、恥ずかしそうに主人公が言った
「だから、ローの過去は何も変えられないけど。」
握られた手が熱い
「ローの未来はどんな風にも変えられる。まっさらなんだよ。」
「だから、、。だから、もう1人で絶望しないで。」
主人公は大きく息を吸い込んだ
「わ、私も、一緒にいるから、、、ッ!」
真っ赤になりながら、懸命に伝える
あの夜、泣いてばかりでちゃんと伝えれなかった事を後悔した
手術室に入る前、麻酔をかけられる前、もし二度と目覚めなかったら、、、と想像して後悔した
ローに二度と伝えられない
そんなのは嫌だ、、、
心からあなたに伝えたい言葉があった
それを今こそ、伝えるね
「ロー、生きててくれて、ありがとう。」
死にたいくらいの絶望の中、それでも生きててくれてありがとう
私に出会ってくれてありがとう
たくさんの幸せを教えてくれてありがとう
さっきまで、恥ずかしかったのに、涙が自然と溢れた