第5章 裏切りの代償 ⚠
手術は無事成功した
リリスが手術室を出ると、部屋の前でコラソンが待っていた
手術前にも、ローと主人公を見送ってくれたのに、律儀な彼のことだ、ずっと同じ場所で待っていたのだろう
その顔は心配そうで、派手なメイクとは裏腹に泣きそうな程に不安な表情だった
「大丈夫よ。成功したわ。」
マスクを外しながら、コラソンに伝える
「、、、、、ッ!!」
ガバッ、、、!
コラソンは黙って、力強くリリスを抱きしめた
初めて会った時は思わず、引っ叩いてしまったけど、、、
リリスもそっとコラソンの背中に手を回した
「これでちゃんとローの体に生着すれば、伯鉛病は治るはずよ。」
「、、、、。恩に切るッ、、」
コラソンの声は震えていた
優しい人、、、、
コラソンとローが血が繋がっていないのは、血を詳しく検査した時にわかった
どういう事情かはわからないけど、、、、
あなたは優しい人だわ
安心させるように、リリスは腕に力を込めた
抱きしめられる腕に力がこもる
「なぁ、、、リリス。この島を出たら、4人で「それ以上は、言わないで、、、。」
リリスはコラソンの言葉を、被せるように遮った
『この島を出たら、4人で暮らそう。』
リリスには、コラソンが言いたい事がわかっていた
何故なら、、、リリスもまた、同じ未来を考えてしまったから
私には愛する人がいるのに、、、
この不器用で優しい人に、何も考えず流されてしまいたいと思う自分もいる
11年という月日はあまりにも長かった、、、
最近、4人で幸せ過ぎたからね、、、
流されてしまいたい自分をなんとか踏みとどめ、コラソンに伝える
「ローと主人公を、、、二人の幸せを私達はそれぞれ親として見守って行きましょう。」
「、、、、リリス、、、。」
コラソンはそれ以上は何も言わなかった
自分と同じ、金色の髪の小さな頭をかき抱く
美しく聡明な彼女に、コラソンはどうしようもなく惹かれていた