第5章 裏切りの代償 ⚠
そして翌日、手術は順調に行われた
スピードはいらないが、正確さを求められる作業だった
主人公の腸骨に採取針を刺し、注射器で骨髄液を吸引する、それをローの体の静脈内に点滴で移植する
リリスは、全てを一人で完璧にこなした
リリスにとって、長年の思いをかけた手術だった
世界政府、、、、
私はフレバンスの悲劇を知りながら、誰一人助けられなかった
せめてローを助けられたら、私も少しは変われるだろうか、、、
主人公が産まれたことも知らない、生涯でただ一人愛したあの人にも、いつか胸を張って会えるかしら、、、、
いつか主人公にも、会わせてあげたい
あなたの父親はちゃんといるのよ、、、と
その為にも、今自分ができることを精一杯やろうと今まで生きてきた
次の島に移って落ち着いたら、父親のこと、自分の生い立ちのこと、、、全てを話そう
あの子もローと出会って恋を知ったもの、、、、
いつ私の元を飛び立つかわからないものね
娘の成長に嬉しさと一抹の寂しさを覚えながら、リリスは決意していた
そう、、、、、
あの忌まわしい血の事も話しておかなければ、、、
きっと主人公にも受け継がれてしまっている
大人になるまであと少し、、、
主人公、あなたは愚かな母を許してくれるかしら、、、