第4章 束の間の幸せ
「本当に運命的な奇跡よね。ロマンチックで素敵だわ〜。」
リリスは顔をキラキラ輝かせて言った
リリスの余りにもびっくりな通告に、全員が言葉を失った
「だって数万人に一人よ。私だって驚いたわよ。」
やっぱり運命ってあるのね〜と、言いながらうっとりしている
ま、まさか、信じられない、、
そんな奇跡があるなんてッ、、
それなら、それなら!
「私のを使って!」
迷うことなんて何もない
「でもね〜あなた体重が全然足りないの。
ヒョロヒョロなんだもん。」
リリスはわざと困ったように言った
母は意外とシビアな部分がある
確実に治す為に、妥協は許さないという所があるのを主人公はよく知っていた
決して曖昧な、賭けのような治療はしない
研究者らしいと言えばそうなんだが、100グラムでも主人公の体重が足らないならドナーとして認めない、そういう母だった
「わ、私、今よりずっとたくさん食べる!
太るくらいたくさん食べるよっ!
ローにちゃんと渡せるように!!だからっ、、、」
主人公は焦って必死に訴えた
「本当に??
そういえばグリンピースが髄液にはいいって文献に、、、」
「グリンピース!?毎日でも食べるよ!
あれ、、、、でも、そんな文献あったかな?
、、っておかあさん!?」
リリスはニヤニヤしながら
「約束だからね。グリンピース!」
と、主人公を指さした
そんな、2人をローとコラソンは唖然と見つめている
「おいおいおい、さっぱりわかんねェ」
コラソンが呆然と呟いた
打って変わって、リリスは真面目な顔をした
「冗談はさておき、ドナーは思ってるより辛いわよ。がんばれる?」
「もちろん!!」
当たり前だ!主人公は勢いよく答えた
「じゃあ、決まりね。
主人公は今日からしっかり食べて、くれぐれも怪我なんかしないでね。」
「ローはもう少し色々検査をしたあと、すぐに治療にかかりましょう。
移植するまでに色々準備もあるし体調を万全にしないと。」
テキパキと資料を見せながら確認した