第4章 束の間の幸せ
コラソンだって、そんな二人には気づいていた
「ローも見違えるように子供らしくなったぜ。」
『たくさん殺して、全てをぶっ壊したい』と、、、、
初めて逢ったときのローは、荒みきった狂気を身に纏っていた
しかし、今のローはどうだ
二人に出会ってから、年相応の子供らしい笑顔さえも見られるようになった
あのローから、時には生きている喜びさえ感じられる時もある
「主人公とお前さんには、、、やっぱり感謝してもしきれない。」
そう言ったコラソンを見て、リリスは真っ直ぐに言った
「コラソンにも、感謝してるわ。」
「俺に?」
「主人公は産まれた時から、私と二人だったからら、、、、、。“家族”っていうのを、なんとなくでも体験させてあげれて嬉しいの。」
「これであの子も温かい“家族”のイメージができたんじゃないかしら。」
だから、ありがとう、とリリスは付け加えた
それは、、、つまり、、俺を父親の代わりに見てたってことか、、、
コラソンは赤面して、ゴホンゴホンと咳き込んだ
「主人公の父親は?」
リリスの旦那は?とは、何故か聞きたくなかった
「、、、生きてるわ。この広い海のどこかで。」
海、、、ってことは
「海賊か??」
フフフっとまたリリスが笑った
しかし、いつものイタズラっぽい笑顔でなく、泣きそうな寂しい笑顔だった
「さぁね、、、。」
その先は何も言わなかった
そのかわり、こう言った
「ローの治療が終わったらこの島を出る予定なの。」
「そう、、なのか?」
「前から、考えていたのよ。この1年で、今まで治療した人の経過診察も全て終えたの。みんな私がいなくても、もう大丈夫」
「行く宛はあるのか?」
「う〜ん、なんとなくはね。」