第4章 束の間の幸せ
涼しい顔で答えるリリスにウヌヌ、、と聞こえそうなくらい村長は息巻いて言い捨てた
「お前のとこの全ての患者を報告し、伝染病なら治療はせずに、すぐに追い出すという約束を守るんだぞ!」
「、、、わかっています。」
リリスは静かに答えた
その声には悔しさが滲んでいたが村長は気が付かない
「それならよし。くれぐれも忘れるなよ!」
村長は満足そうに頷いた
「で、そいつらは金はありそうなのか??」
下卑た笑いで聞いてくる
感染る病気じゃないと言った途端、これだ、、、リリスはため息をついた
「いえ、全く期待できないかと。」
これも嘘じゃない
野宿までしようとしてたんだもの
「ちっ、貧乏人か。まぁ、いい。お前が治したら、またそいつらから金持ちに噂が広まるかもしれんしな。」
村長は強欲そうに、ニヤニヤしている
ウンザリだった
「村のためにしっかり働くんだぞ!」
最後まで、自分の言いたい事だけ言って帰っていく
ようやく、村長が帰ったあとリリスは盛大なため息をついた
村人に見張られているような生活は、昔を思い出し息が詰まる
同じ見張られているっていっても、この人はなんだか、、、、、リリスは笑った
「コラソン、いるんでしょ?」
家の影からバツが悪そうにコラソンが出てくる
「気づいてたのか、、、」
「隠れてたつもり?
その派手なコートが丸見えだったわよ。」
クスリとリリスが笑った
また、自分はドジを踏んだらしい
コラソンは気まずそうに頭をかいた
「あ〜、、、、その、、、大丈夫か?」
歓迎されていないことは、買い出しのときの村人の態度を見てわかってはいたが、、、
コラソンは先程の村長との会話を聞いていたのだろう
「ええ。大丈夫よ。」
「閉鎖的なこの島の人は、皆と違うっていうだけでおそろしいのよ。」
同じ人なんて誰もいないのにね、、、、と、リリスは付け加えた