第4章 束の間の幸せ
ローが主人公への想いを自覚してから数日、、、
主人公の家に村長がすごい勢いでやってきた
「ここに、また病気持ちが住み着いてるって本当か?!」
村長は慌てた様子で、ノックもせずに入ってきた
「村長さん、、、、。」
リリスは研究の手を止め、げんなりとした様子で村長に向き合った
「今は治療で患者が1人、保護者が1人いますけど。」
「顔に変な模様を描いた男が村に買い出しに来て、皆怖がっとる!!その変な奴が保護者なのか!?」
間違いなく、コラソンのことだ
彼は目立つ
確かに村人は怖がるかもしれない
「はい。確かに派手な出で立ちではありますが、彼は善人です。」
リリスは、はっきりと告げた
悪びれた様子もなく庇うリリスを訝しく睨んで、村長は続けた
「見るからに怪しい男だわい!あんなのに村にウロウロされたら迷惑じゃ!」
「あと、そうじゃ!村の子供が顔や手に白い斑点がある大層目つきが悪い子供がいるって言っておったぞ。その子は、、その子は悪い病気じゃないのかっ?」
つばをも撒き散らす勢いで、村長が喚き散らす
今度は、間違いなくローのことだ
村の子供は森に近づかないから安心していたけど、、、、見られてしまったのね、、、
「ご報告してる通り、伝染る病気じゃありませんわ。」
疑り深く村長がリリスをジロリと睨んだ
「本当だろうな??」
「本当です」
嘘は全くついていない
珀鉛病は伝染らない
ただ、「珀鉛病」という病名は伏せたほうがいいだろう
閉鎖的な島にはあまり世界の情報は入ってこない
しかし、フレバンスの悲劇はあれだけ大きな事件だ
村人で知っている人もいるかもしれない
未だに世界で珀鉛病は伝染る、、、と誤解を受けている
医療に携わる医師たちでさえ、知識は乏しい
しかも、今現在も政府は珀鉛病患者を駆除しようとしてるのだ
それこそ、一人の証人も残さないよう、証拠をもみ消そうとしている
見つけた場合は即政府に連絡することになっていて珀鉛病の患者がいると密告すれば、政府から賞金がもらえる
匿うことすら罪なのだ
村の人に珀鉛病のことを説いても、無駄なのはわかりきっている
イタズラに刺激はしたくなかった